右肩上がりのグラフ

「いつか終わる」「そろそろ終わる」で、もう1年以上が経ったコロナ禍。経済的な影響もはかり知れず、リサイクル業界を含めあらゆる業界が大きな変化を迫られています。

しかし、そうして厳しい状況に置かれている業界や、売れなくなっている商材・サービスがある一方で、伸びている業界需要が高まっている商材・サービスもあります。

そこで今回はコロナ禍で伸びている商材・サービスを10種類紹介します。ぜひ事業拡大や仕入れ時のお客様とのコミュニケーションに役立ててください。

INDEX
  1. 【商材編】
    1. ダイエット、トレーニング関連用品
    2. ゲーム、おもちゃ
    3. キャンプ用品
    4. ゴルフ用品
    5. 加湿器、イオン発生器など「コロナ関連家電」
    6. 日曜大工関連の工具
    7. 炭酸水メーカー
    8. 電動ミシン
  2. 【サービス編】
    1. 除菌/抗菌コーティング
    2. 生前整理、終活サービス
  3. まとめ

【商材編】

ダイエット、トレーニング関連用品

ダンベルと女性

おうち時間が増加する中で、運動不足解消や体型維持を目的にダイエット用品やトレーニング器具の需要が伸びているようです。実際、一時期は通販サイトで自宅用のダンベルが軒並み売り切れになり、入荷待ち状態になることもあったようです。

一方でダイエット用品やトレーニング器具は処分に困っている人も多い商材です。メルカリなど、CtoCサイトでも需要が増えているようなので、仕入れ時にお客様にお声がけしてみる価値はありそうです。

ゲーム、おもちゃ

ゲーム、おもちゃの領域で需要が伸びているのが、パズルやボードゲーム、囲碁など。テレビゲームも伸びてはいますが、伸び率で言うと、こうしたどちらかというと大人向けの商材の方が高くなっています。

またおもちゃの領域だけで見ると、ペットロボットの需要も伸びている様子。家で過ごす時間が長くなったことで、消費者の生活様式が大きく変わってきていることがわかります。

キャンプ用品

キャンプをしている様子

コロナ禍でも安全なレジャーとして注目を集めているキャンプ。中でも車でキャンプ場に行ってキャンプを楽しむオートキャンプが人気です。

そんな中で需要が伸びているのが、テントやタープ、シュラフやハンモックなどの寝具、ランタンや焚き火台、調理器具などのキャンプ用品です。新品市場の単価も徐々に高くなっているため、それにともなって中古市場の単価も上昇傾向に。

ダイエット、トレーニング関連用品と同様、キャンプ用品も使わなくなったらかなり邪魔なものなので、処分に困っているお客様は多いはず。SNSや現場でのお声がけを利用して、仕入れに力を入れても良いのではないでしょうか。

ゴルフ用品

キャンプ同様、ゴルフもコロナ禍でも比較的安全なレジャーです。そのためか、世界のゴルフ用品市場はプラス成長を見せており、越境ECも含めて狙っていくことのできる分野だと言えそうです。

とはいえ、昨今の自粛ムードで「ゴルフなんてやってる場合じゃない」と考えている人も少なくありません。そうした人からゴルフ用品を買取り、「今だからこそゴルフをやりたい」と思っている人に販売できれば、十分商機はあります。

加湿器、イオン発生器など「コロナ関連家電」

加湿器

加湿器やイオン発生器は、コロナ禍で衛生意識が高まる中で注目を集めている家電です。

中でも人気なのは、部屋の湿度を保ちながら空気もきれいにできる加湿空気清浄機。高機能なものは中古市場でも人気があるため、積極的に仕入れをしていきたい商材です。

日曜大工関連の工具

ホームセンター業界で需要を伸ばしているのが、DIYのための日曜大工関連の工具。もともとは組み立てるだけの初心者向け商品が人気だったところが、今では専門的な工具にまで波及しています。

ニーズを見込んでか、ハードオフコーポレーションは2021年3月から工具専門のリユース店「工具館」の展開を開始。こうした大手の動きを踏まえても、日曜大工関連の工具の買取を強化しておいても損はなさそうです。

炭酸水メーカー

炭酸水

コロナ禍で外食が難しくなり、自宅でお酒を飲む機会が増えたことで需要を伸ばしているのが、炭酸水メーカーです。

角ハイボールの登場ですっかり市民権を得たハイボール。自宅でもビールよりハイボールを飲むという人が増えるなか、問題になってきたのが「炭酸水を買わなければならない」「ペットボトルで炭酸水を買うと、毎回ゴミが出る」です。

炭酸水メーカーはこれらの問題を一挙に解決してくれる家電として注目を集めているのです。

電動ミシン

もともとは自作マスクのためにと購入する人が増加した電動ミシン。マスクの供給が安定する中で需要が落ち着くかと思われましたが、現在も引き続き売れ行きは堅調のようです。

というのも自粛ムードが長引く中で、手持ちの洋服をリメイクしたり、レジ袋有料化を受けてマイバッグを作ったりと、電動ミシンが活躍する場面が増えたから。

古いミシンを買い換える人も多いでしょうから、中古市場にも良い影響がありそうです。

【サービス編】

除菌/抗菌コーティング

ウイルス

飲食店、公共機関、スポーツジムに加え、一般家庭でも専門業者による除菌/抗菌コーティングを依頼するところは増えてきています。

作業自体はそこまで高度な技術を求められるものでもなく、かつ今の状況が続く限りは定期的に再コーティングが必要になるため、リピート需要も期待できる領域です。

便利屋業などでハウスクリーニングを請け負っているところは、オプションとして除菌/抗菌コーティングサービスを売り出せば、需要が見込める可能性は高いでしょう。

生前整理、終活サービス

困っている高齢者女性

高齢者が重症化しやすいということで、「いつ何があるかわからない」という不安を覚えるシニア層が増えており、その影響で生前整理や終活サービスの需要も高まっています。

当サイトでも事業拡大のチャンスなるか?「デジタル遺品整理」がこれから流行る理由デジタル遺品整理サービスを始める業者は必読!日本PCサービスの「デジタル遺品ガイドブック」の活用方法で、生前整理や終活サービスの可能性について指摘しましたが、コロナ禍でこれらの一般的な認知が進みそうです。

まとめ

コロナ禍が世の中に与えたインパクトは大きく、「今までと同じでいられるものは一つとしてなくなった」と断言する識者がいるほど、私たちは変化を迫られています。

ここで紹介した商材・サービスを新たに取り扱うもよし、今やっている商材・サービスの切り口を変え、より深める方向に舵を切ってもよし。

いずれにせよ、「このままじっと耐えれば何とかなる」というのは、あまりにハイリスクです。何かしらのアクションを起こすことで、個人としても会社としても変わっていく必要があるでしょう。