積み木

近年、ネットオークションやフリマアプリなどの普及や、断捨離ブームやミニマリストブームなどにより、一昔前まで多くの人々にあったリサイクル品への抵抗はずいぶん低くなり、不用品回収のニーズも高まってきています。

一方で、ライバルが増加傾向にある不用品回収業者やリサイクル業者にとっては、その中で利益を上げるために効率よく不用品を回収することが急務となっています。回収率を上げるためには集客アップを図るに尽きますが、コストパフォーマンスの良い集客方法にはどういったものがあるのでしょうか。

INDEX
  1. 不用品回収業者ができる2つの集客方法
    1. エリアマーケティング
    2. Webマーケティング
  2. 低コストで最大限の効果を上げるにはWeb+αの方法がおすすめ

不用品回収業者ができる2つの集客方法

不用品回収業者ができる集客方法には、大きく分けてエリアマーケティングWebマーケティングの2種類にわけられます。まずは、それぞれにどういった集客方法があるのかを詳しくみてみましょう。

エリアマーケティング

ポスティング

エリアマーケティングとは、地域の特性に合わせた戦略を展開することです。不用品回収業の集客に利用できるものとしては次のような方法があげられます。

ポスティングチラシ
ポスティングチラシは不用品回収業者が行なっている最もオーソドックスな方法といえるでしょう。チラシ自体の値段(デザイン料除く)がA4サイズの場合1枚2円程度からで、ポスティングを業者に依頼した場合は、1枚あたり2円〜5円程度の費用がかかりますが、空いた時間に自らポスティングすることも可能ですので、比較的コストをかけずにできる集客方法です。

新聞をとっていない若い世帯や一人暮らし世帯が多い地域では特に有効な集客方法です。

折込みチラシ
新聞をとっている世帯は中高年に多いため、地方の高齢世帯が多い地域などには特に効果的な集客方法といえます。チラシ代は別途かかりますが、折込みの作業料は都市部であっても1部あたり3〜4円程度とポスティングを依頼する場合よりも低料金です。

フリーペーパー
多くの人の目にとまりやすいというメリットがある一方、A4の8分の1程度のサイズの広告でも、地域にもよりますが1回の掲載に10万円〜20万円程度はかかると考えて良いでしょう。飲食店や美容室の場合は「◯%OFF」などのクーポンを付けることで集客をアップさせることができますが、不用品回収の場合はそもそも無料での回収も多いため、クーポンの活用は難しいといえます。

また、フリーペーパーの場合は1回の掲載で大幅な集客は難しい傾向にあり、効果を出すには継続的な掲載が必要です。

看板、のぼり
特に人通りの多い道路沿いに倉庫がある場合には、「お売り下さい」といった看板やのぼりをつけるだけでも集客アップの可能性が高くなります。のぼりであれば1セット2,000円程度から、一般的な看板であれば10万円程度から制作・取り付けが可能です。

Webマーケティング

Webマーケティング

Webマーケティングは、その名のとおりWebを使った集客や販促活動のことです。あらゆる世代においてスマホやパソコンが日常的に使われる今、最も効果的で注力すべきものと言えるでしょう。Webマーケティングの手法には様々なものがありますが、不用品回収業においては次のようなものが効果的でしょう。

ホームページ
不用品回収に限らず、近年は消費者が何かしらのサービスや店舗を利用する際は、まずネット検索をすることがほとんどです。そのため、消費者の心理としては検索をかけた時にきちんとしたホームページがあることで安心感が得られますし、閲覧しやすく情報の多いホームページの方が利用したいという気持ちを掻き立てられます。

特に違法業者が起こしたトラブルなどの噂から不信感を持たれやすい不用品回収業者にとっては、きちんとしたホームページを持つことは集客において特に効果的な方法といえるでしょう。ホームページを作成する場合、自作であれば数万円から、制作会社に依頼する場合は20万円程度からが相場となっています。

SEO
SEOとはインターネット検索をした時に、対象となるページを検索結果の上位に表示させるための施策です。例えば世田谷区にある不用品回収業者の場合、いくら立派なホームページを作っていても「世田谷区 不用品回収」と検索をかけたときに検索結果の上位に表示させることができなければ、ユーザーの目にとまることがなく「意味がない」と言っても過言ではありません。

そのため、基本的にホームページを作成した場合にはこういった施策を行う必要があります。知識があれば自分でも行うことができますが、専門業者に頼んだ場合は施策のタイプなどにもよりますが、月額3万円程度からと考えておいてよいでしょう。

リスティング広告
インターネット検索をした時に、検索結果の上位に「広告」「PR」とついたものが表示されていることがありますが、それがリスティング広告と呼ばれるものです。リスティング広告の費用は1クリックごとに課金される仕組みになっており、1クリックごとの料金は人気のあるキーワードほど高く設定されています。

そのため、あらかじめ予算を立てておく必要があり、予算額は売上総額の5%〜10%程度が無理のない金額と言われています。

SNS広告
SNS広告はTwitterやFacebookといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って行う広告のことで、例えば店舗のある周辺の地域に住んでいる人や、リサイクルに興味を持っている人などをターゲットに、ダイレクトに広告を出すことができます。SNS広告はリスティング広告同様に課金型の料金システムになっており、数百円から始めることも可能です。

比較サイト・一括見積りサイトへの登録
不用品回収を依頼する時、「なるべく料金をかけたくない」「できれば買い取って欲しい」と考える消費者は多く、引っ越し業者と同様に、最近では不用品回収業者の比較サイトや、一括見積りサイトを利用するユーザーが増えています。

これらのサイトでは、検索結果からホームページへ誘導することも可能ですし、ホームページを持っていない場合でもサイトへ登録することが出来ます。信頼度の高いサイトであれば、なおさらそこへ登録されている業者への信頼度も高くなりますし、口コミなどの投稿も集客アップには非常に効果的です。

不用品回収業においては、最もコストパフォーマンスの良い集客方法のひとつと言えるでしょう。

低コストで最大限の効果を上げるにはWeb+αの方法がおすすめ

廃品回収車

どんな方法をとるにしても、「まずはインターネットで検索する」という行動パターンが主流の今、たとえ地域密着型の不用品回収業者であっても、Webを利用した集客は必須と言えるでしょう。ただ、これまでにご紹介したとおりWebを利用した集客方法には様々なものがあり、本格的なホームページの制作やSEO施策になると費用もそれなりに高額になってきます。まずは簡単なホームページを作成するか、低料金ではじめられる比較サイトなどに登録するところからはじめてみるのがおすすめです。

一方で、やはり年配の方やインターネットを利用しない方への対策も必要ですので、Webマーケティングを進めつつ、チラシ配布など地域の特性にあった方法を平行して行うことで、より効率よく集客アップを図ることができるでしょう。

日本リサイクル業IT支援協会では、ホームページにも利用可能な無料イラストのダウンロードサービス「エコのモト」や、不用品処分の一括見積もりサービス「リサイクルページ」の運営など、不用品回収業者様をはじめリサイクルに関わる全ての方に効率的にITを活用していただける場をご用意しています。

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